土方歳三は新選組副長として非常に人気があり、司馬遼太郎・浅田次郎をはじめ多くの作家が彼を題材に小説を書いています。主人公としての作品、群像劇の中での登場、また新撰組を主題にした小説の中でも存在感は抜群です。ジャンル別に紹介してみたいと思います👍
📚 土方歳三を主人公にした小説
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『燃えよ剣』司馬遼太郎
新選組文学の金字塔。土方を主人公にその生涯をドラマチックに描く名作。 -
『蒼き狼の如く』早乙女貢
勇猛で非情なまでに戦い抜いた土方像を描く。 -
『燃えつきる』星新一(短編)
SF作家による異色の土方歳三短編。 -
『燃えよ剣 (漫画化作品)』池上遼一(作画)
司馬作品を劇画化した重厚なコミカライズ。 -
『土方歳三』村上元三
情と非情を併せ持つ人間的な土方像。 -
『土方歳三』早乙女貢
徹底した「武士道の鬼」としての歳三。 -
『土方歳三』中村彰彦
戊辰戦争までを詳細に描く力作。
🎭 新選組群像劇の中での土方
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『新選組血風録』司馬遼太郎
短編連作の中で土方は冷徹な副長として描かれる。 -
『壬生義士伝』浅田次郎
南部藩出身・吉村貫一郎を主人公にしつつ、土方が要所で強い存在感を放つ。 -
『輪違屋糸里』浅田次郎
新選組を女性の目線から描く。土方は冷徹で魅力的な副長。 -
『新選組始末記』子母澤寛
最初期の新選組小説。土方の存在感も大きい。 -
『新選組』村上元三
隊全体の群像劇。土方も重要な軸。 -
『斬』北方謙三
北方らしい男臭い筆致で土方と新選組を描く。
🔥 戊辰戦争・函館戦争での土方
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『最後の武士 土方歳三』早乙女貢
箱館戦争をクライマックスに据えた土方像。 -
『箱館戦記』中村彰彦
戊辰戦争の終盤を中心に描写。土方の最後が鮮烈。 -
『蒼き狼の如く(続編)』早乙女貢
蝦夷共和国での土方を描き切る。
🌀 異色・フィクション系
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『土方歳三伝 不滅の誓い』三好徹
人間的葛藤をクローズアップ。 -
『もしも土方歳三が生き延びていたら』系の架空戦記(同人・歴史改変小説多数あり)
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『新選組異聞PEACE MAKER』黒乃奈々絵(漫画)
史実にフィクションを織り交ぜ、土方も重要なキャラクター。 -
『銀魂』空知英秋(漫画)
土方十四郎としてパロディ化されているが、人気キャラ。
📖 その他の代表的な土方関連小説
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『燃えよ剣(戯曲版)』堤泰之
舞台化脚本としての土方。 -
『土方歳三』佐藤賢一(短編含む)
フランス軍事顧問団との関係を掘り下げる。 -
『新選組残日録』子母澤寛
生き残りの証言を元にした作品。土方の回想も多い。 -
『バトル・ロワイアル的な新選組小説』現代作家による娯楽系作品(例:北方謙三の短編群)
土方歳三の小説は「正統派(司馬・浅田・村上)」「男臭い骨太路線(北方・早乙女)」「女性目線(浅田『輪違屋糸里』など)」「異色フィクション(漫画・ラノベ)」の大きく4系統に分けられます。